元気印

2017年春 胃がん手術を受け、胃の5分の3 切除。再発・転移なしの健康体を目指して日々努力あるのみ…ガンに関する情報

胃がん 腹腔鏡手術

先生からは<腹腔鏡手術>で行い、問題が発生した時には<開腹手術>に切り替えると伝えられていた。
出血が少なく回復も早いが、開腹手術よりは時間が掛かると…。
手術前日に私の場合どれくらいの確率で<開腹手術>になる可能性があるのか、先生に尋ねると5%だと言われる。


おへその下の穴が一番大きくて3cm程で、小さな穴は5つ。
おへその下の傷の治りが遅く、退院直後まで汁が出ていた。
小さな傷でも術後の痛みは結構あり、開腹手術だともっと痛かったのかと思ったり…。

暫く経ってもそれぞれの穴に芯のような固い感触があった。
腫瘍かと思って心配したが、中で縛っているので塊が出来ているとこのと 。

2017年12月現在では、小さな穴の傷跡はすっかり薄くなり分からないほどに…おへその下の傷も1本の線が分かる程度。

ネットを見ると<腹腔鏡手術>は<開腹手術>より難しいとあり、心配な部分もあった。
術後から現在の状態を考えるとやはりメリットの方が多いような気がします。

何よりも手術に携わって下さった方々に感謝です。

胃がんの経過<その4> 〜 術後

<2017年5月24日〜>
(3日目)

翌朝10時頃、一般病棟へ。


(4日目 体重−1.3kg )
ベッドから体重計のある詰め所まで歩行。
ほんの数日のことなのに若干のフラつきに驚く。
看護師さんにより点滴に繋がれている強力な痛み止めを流してもらうことが出来た。


(5日目)
痛み止めを流して貰おうと思ったら規定限度で取ることになり、飲み薬になる…ガックリ。
尿管も取れ、腸の動きや癒着防止の為にもドンドン動くように言われる。

声が枯れるのは、全身麻酔で管を通していたせいらしい。
咳も止まらず、お腹の傷に響き痛かった。


(6日目)
下痢になるのは、胃の消化機能が落ちてるせいらしい。
点滴と共にナースステーションの周りを10周程…動くのには問題ないようだ。

昼より流動食
 ● 重湯
 ● 砂糖汁
 ● 牛乳

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(7日目 体重−1.7kg )
点滴の機械が外れる。
朝より三分粥。

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(8日目 体重−2.2 kg )
腹腔鏡手術でのおへその下の一番大きい傷から汁が止まらなく、頻繁にカーゼを変えてもらう。
治りにくい場所らしい。


(9日目 体重−2.5 kg )
朝より五分粥 開始。
夕食のおかず、普通食と変わらない。
食べ終わる間際に左背筋の痛みと倦怠感。
どうも食べ過ぎによる早期ダンピング症候群だったもよう。

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(10日目 )
朝食から普通食になっていたが、昨晩のことがあったので少なめに。

タイミングよく担当医の先生が部長先生とベッドまで来てくださる。
昨夜のことを話すと、食べ方の指導をして戴く。
一口ごとに箸を置くペースで食べるといいとのこと。

主治医が順調なのでちょっとペースが早すぎたか…食事を戻そうかとおっしゃたが、自分でコントロールしてみることを伝える。


(12日目 体重−3.7kg )
手術で取った組織の病理検査の結果がでる。

 ● ステージ 2A
 ● がんのタイプとしては根深く、胃の壁の上層部に入り、リンパ管、がんの血管が少し伸びていたとのこと。
 ● リンパへの転移は、なし。
 ● 胆嚢(たんのう)のポリープは良性。

ということで、以降の治療必要なしでホッとする。


(14日目 体重−4kg)
めでたく退院。

2017年12月中旬現在の体重 −7kgとなる。
エネルギーが傷を治すことに使われるとのことで、退院後にまた体重が減ることは聞いていた。

胃がん経過 <その3> 〜 手術

<2017年5月22日午後 入院>
(1日目)
口腔外科にて口のケア
シャワー後、お腹の消毒


<2017年5月23日>
(2日目・手術当日)
長時間の手術によるエコノミー症候群防止の為、きついハイソックスのようなものを履く。
病院の寝間着を後ろ前に来て、バスタオルを肩から掛けて車椅子で9時頃、手術室へ。
入口で確認…が、朝から手術する人が多くて渋滞でビックリ。
手術室が9つあり、納得というか心強いというか…。


●腹腔鏡下幽門側胃切除+リンパ節郭清 再建
胃の切除後の上部と十二指腸を引っ張って繋ぐ。
5分の3切除。

●腹腔鏡下胆嚢摘出術

背中に針を刺して問題のないことを確認したところまでは覚えている。
次に目が醒めるとすでにICU
背中に痛み止めを流す点滴の針を挿す。
8時間毎に強力な痛み止めを打つことが出来る。
腹部を痺れさせているような感じがした。
その夜は看護師さんの補助で寝返り、水分が取れないのでスポンジで口を潤して貰う。




胃がん経過 <その2> 〜 告知から術前検査

<2017年4月18日>
退院10日後、病理検査の結果を聞きに外来へ。
午後一、少し早めに着いたと思ったらすぐに呼ばれる。
「決定だな。」瞬間に思った。
座る間もなく、先生からの胃がん告知。

外科手術が必要になるので、このまま外科の窓口で診察予約を入れて帰るように言われる。
大きな病院は全て手続きが必要になる。
4月24日の午後からを予約。

<2017年4月24日>
消化器外科の先生にこれまでの経緯を話す。
終わるとすぐに胃がんの位置から手術方法を絵に書いて説明してもらう。
とても分かりやすかった。
私は悪い可能性のある部分は全部取って欲しいと伝える。

●がんのステージとしては1−A か1−B だが、ちょっとたちが悪そうで根深いものと考えられる。
●したがって内視鏡では無理で腹腔鏡手術となり、もしもの時は開腹手術。
●切除は胃の3分の2〜半分とリンパ全部。
●胆嚢(たんのう)にもポリープあり、同時に切除。
●手術日は5月23日。

とにかく開けてみないと分からないとのこと。
説明後、レントゲン、採血、心電図等検査をしたので結構長丁場だった。

<2017年5月 術前の通院>
内視鏡

◎ MR検査

◎ 麻酔科 受診
全身麻酔…寝てる間のことだけど詳しい説明で安心する。
●術後、3日間点滴による痛み止め。


◎ 消化器外科 受診
●手術開始、朝9時〜で8時間程の予定。
●合併症の説明。
●入院期間は順調に行けば2週間ほど。

◎ がんサポートセンター

◎ 歯科にて口のケア(全身麻酔の為)


胃がん発見までの経過 <その1> 〜 マロリー・ワイス症候群

<2016年5月4日>

5月のゴールデンウィーク中に吐血。
連休明けに病院へ行けばいいと思い安静にしていた。
血便が続き、3日目に貧血がひどくなり救急で搬送。
すぐに胃洗浄、内視鏡、CT検査等でそのまま消化器内科に入院となる。
食道の出口から胃の入口付近に傷がありそこから出血跡。
診断は<マロリー・ワイス症候群>。
絶食と点滴で血便の症状も治まってきたので8日で退院。

 

<2017年3月29日>

夕食後気分が悪くなり吐血。
嘔吐は2016年のあの時以来。
すぐに近くの内科クリニックへ行く。
やはり大きな病院へ行った方がいいとの診断。
今度はみるみるうちにフラフラの貧血状態になる。
昨年よりひどいようなので、入院の用意をして救急へ。
緊急治療と診断は昨年と同じで、そのまま入院。

次の日にもう一度内視鏡検査。
小腸まで調べてもらうと<胃潰瘍>が見つかる。
念のため、組織を取って病理検査をしましょうと…。
結果報告が1週間程掛かるので、退院後のになることもあるとのこと。
3日ほどして検査しきれなかったので、もう一度組織を取り直しの指示。
ただ足らずの検査結果でも疑わしいのと胃潰瘍のできにくい場所であると聞かされる。
ほぼ告知に近い状態と思えた。

順調に症状も治まり、10日間で退院。
病理検査は外来で聞くことになる。