自分のカラダの変化を感じる習慣、神経質で丁度いいかも…。
2021年10月31日に大腸がんのオンライン配信に参加しました。
4人の先生による各々専門のお話でした。
コロナ禍の中、検診を受けることに躊躇している方がいるようで、その間に進行してるケースが増えているそうです。
なので、症状が出る前に検診は受けてほしいとのことです。
1)大腸内視鏡検査
- 大腸がんは早期発見で治る。
- 大腸がんの前段階、大腸ポリープで発見でき負担の少ない治療で治せる。
- 自覚症状
(病変のある程度の大きさ →)血便、貧血
(病変が大きくなる→)便秘と下痢繰り返し、便が細くなる
(病変がさらに大きくなる→)腹痛、腹部膨満感、しこり、痩せる、腹水 - 検査前に飲む洗浄液は、飲みやすいように改良されいる
- 内視鏡システム機能の進歩
鎮静剤鎮痛剤の使用、炭酸ガスで満腹感の軽減など - 同時に治療や他の疾患も診断可能
<感 想>
内視鏡検査で治療が済むのなら、何よりも理想的。
先のことを思うと、検診こそ重要だと思います。
2)大腸がん腹腔鏡手術
コロナ禍で検診の減少から緊急手術が増える。
カメラで実際の目で見るより奥の方まで見られる。
開腹と腹腔鏡での死亡率の差はない。
がんだけでなく転移の可能性のあるリンパ節も切除。
- 痛みや出血など、からだへの負担が少ない腹腔鏡手術
- 美容性を追求した単孔式手術(より傷を少なくするおへそに開けた1つの創だけで行う)
- 肛門温存を目指す
- 高度進行がん、再発などの手術も適切な治療で根治の可能性がある
動画で実際の手術の様子を見ながらの解説。
<感 想>
手術してもらう側は寝て醒めてのことなので、こんなことがされていたのか…と感心しました。
ほぼ出血がないのにびっくりです。
素人ながら、マジックハンド的なものでの作業は技術と慣れが必要だと思いました。
3)ロボット手術(ダビンチ)
ロボットの操作は腹腔鏡以上に難しいが、急激に増加している。
- 同じ手術室の中、離れた場所で手先となるロボット操作。
- 多関節の動きは滑らかで、細かい作業が出来る。
- ロボットの4本の腕、指先やカメラは、腹腔鏡より手ブレがない。
- 3Dで立体感がある映像。
デメリットとして
- 周囲に臓器があり空間が狭く難しい直腸がん以外は保険適用にならない。
- 直接触っている感覚がないので、他の部分を傷つける恐れがある。
- 癒着の多い人は無理。
<感 想>
いい治療と分かっていながら、治療費が問題で受けれないのが何より惜しいですね。
日進月歩の中、ひとりでも多くの人が安心して受けれるようになることを願います。
4)薬物療法
- がん細胞の増殖を抑えたり、死滅させる。
- 術後の補助療法、転移や再発防止。
- 通院でも出来る。
- 従来の抗がん剤は正常な細胞にも作用するが、がん細胞の異常な動きをするタンパク質(バイオマーカー)だけを標的とする。
- がん遺伝子パネル検査によって、一人ひとりのがん遺伝子にそった薬剤を選べる。
- 患者さんの体調、基盤となる生活や社会的背景を考慮した治療選択。
<課 題>
- 遺伝子異変が見つからない場合もある。
- 例が少ない異変は治療が限られる場合がある。
<感 想>
抗がん剤に昔からイメージがまだ残っていたが、あらゆる面で進化していることが分かりました。
これまでの治療の結果なので、これまで受けられた患者さん達にも感謝しないといけないと思います。
病気を叩いて治す時代は終わったような…。
発見、治療中、治療後、その時々の不安を取り除き、普段の生活をいかに快適に過ごすかが大事な気がします。